熊本いいとこ!

 以前、税務調査@熊本について書きました。が、折角熊本にいっていたので、隙間時間で作った思い出について書いてみました!  

 今回は熊本城の麓に滞在しました。熊本市街は家族の縁で行ったことはあったのですが、泊りがけは初めてでした。私はジョギングが好きなので、泊りでどこか行くときは、朝方走りながら現地の地勢や景観などを楽しんでいます(土地勘がついて迷子になりづらくなるというメリットも!)。そして、なるべく地元の食べ物をいただきながら、地元の方と話して、いろいろ勉強させてもらいます。というわけで、この記事では走ってみて知った街に関するよもやまと、そこで味わった食に関するお話です。

街について

 熊本市のランドマークとして真っ先に思い浮かぶのが熊本城。特に城マニアではありませんが、熊本地震前に熊本城を訪れた際、難攻不落と称えられた熊本城はもとより、築城した加藤清正公の頭脳に感服したものです。というわけで、折角なので水前寺清子さんの名曲を聴きながら、熊本城をめぐって水前寺を回って帰るルートを採りました。

 第一印象としては、まず静かだなーと。東京だと中心部はいつ走っても、ノイキャンイヤホンでも、音楽だのPodcastだのは聞きづらいのですが、それが結構聞こえましたね。さすがに日中は厳しそうですが、仕事前の早朝だとかなり快適。人通りもまばらなので、走りやすい街でした。

 とはいえ、熊本城にほど近いエリアは坂道・曲り道が多く、清正公の意図をひしひしと感じる地形。タフな分、ゆっくり見れて良かったのですが、熊本地震の傷跡がやっぱりありましたね。天守閣は復活したようですが、残りの部分の復興も願うばかりです。

修繕中の熊本城
築城の天才加藤清正公
復活した天守閣

 水前寺の方に向かう道は路面電車が通る幹線道路を行きました。近年コロナ禍や電気代の高騰で赤字が続いているということで、多分に漏れず2023年6月に値上げに踏み切ったという苦境も耳にしましたが・・・なんだか好きなんですよね、路面電車。生きてもいなかった時代に対するノスタルジーを感じるのは私だけでしょうか。これが見れるジョギングルートは嬉しかったので、事業継続を願うばかりです。

路面電車。これはちょっとノスタルジックじゃないかもですが。。。

 さて、水前寺に近づくと左手に水前寺成趣園、右手に水前寺江津湖公園(下江津地区)が。水前寺成趣園は仕事前の時間には空いていないので、水前寺江津湖公園方面に行ってみました。これがとってもいいところで!清らかな水が流れる加勢川沿いに旧砂取細川邸や芭蕉園などを擁する美しい公園でした。バナナの林まであって一部には南国風情も。毎日走りたいくらいでした!

加勢川の清流
バナナ園まで!

 ところで水前寺公園のちょっと先に行くと県庁&県警本部があるのですが、そこにはモンキー・D・ルフィ像が!ワンピースファン(コアなファンの方に失礼なのでライトな方であることを申告しておきます)として、像を拝んで参りました。 達成感を頂戴いたしました。

調査対応の重い気分を吹き飛ばしてくれました!

 さて、こんな素敵な街なのですが、地元の方とちょっと話したところ、道が混むとか、戦国時代向きの道だのという話をされるんですよね。これは走ってる時には気付けなかったのですが、どうも熊本城を中心に放射状に道路が通っていて、道と道をつなぐ道路が結構あって三叉路が多かったり、それもあってか右左折専用レーンがあったり、路面電車が通っていたり、特に地元以外から来た方からすると運転しづらいという構造がある模様。調べてみると、いまはどうかわかりませんが、熊本市中心部の自動車平均速度は、東京、大阪、名古屋を除く全国の政令指定都市ワースト1位で、2019年には国土交通省や熊本県、熊本市などが熊本都市道路ネットワーク検討会を立ち上げたなんて記事も見つけました。確かに地元の方にとっては解決が求められる大問題ですよね。勝手申しますが、また行きたい街なので、ぜひとも素敵な街並みを保ちつつ、街の機能を向上させていただきたいものです。
参考:https://www.asahi.com/articles/ASN2W0H63N23TLVB01H.html

食について

お食事は地域性と季節感がとっても大事だと思うんですよね~というわけで、今回はそれっぽいのを紹介してみます。

①赤ウニ

 天草ではほぼ通年ウニが採れるようですが、今回は夏のウニ、赤ウニなるものをいただきました。これはもう絶品!ムラサキウニだとか、バフンウニと全然違う感じでした(どっちも好きですが)。味はしっかり感じるけど、臭みがなく、夏らしさを感じさせるさっぱりした味わいでした(色もさっぱり黄色め)。

絶品!

 東京に気づかれて高騰してる、という話も聞きました。東京に住んでる身としては、こちらでいただくチャンスがあることに嬉しさもありつつ、地域に親しまれてきた素晴らしい食材が地元で食べづらくなってしまうというのはなんとも悲しい話で。。。ウニ・東京に限った話ではないんですけどね。自分ひとりでどうこうできる話ではないですし、東京でも目の前に出していただいたら絶対ありがたくいただくんですが、どうせ高くつく(苦笑)、ってこともあり、こういう希少なものは産地で食べたいな!と思う次第です(書いといてなんですが凄まじく雑感ですねw)。

②鱧(ハモ)

 意外だったので書きます! ハモは関西食材のイメージだったのですが、勉強不足でした。。。

 実は「八代海」を擁する熊本もハモの名産地とのこと。ここで漁獲されるものは金色で、外洋で漁獲されるものより皮が柔らかいといわれているそうです。実際いただいてみるとたしかに柔らかい!といっても、普段から内湾のハモと外洋のハモの特定や比較にいそしんでるわけではないので、素人がいただいてみて、とてもおいしかったです、という話です(笑)でも調理技術は大いにあると思います!板さん、素敵なお料理とお話、ありがとうございましたm(__)m

ふっくら柔らか。京風の上品な味付けで。

③シャク

 具体的にはマジャク。正式名称はアナジャコでヤドカリなんかの仲間らしいです。「シャコ」ではなく、「シャク」です!

 有明海周辺に家族の縁をいただいたので、たまたま知った海の生き物ですが、東京や長野などでは全然見なかったので「なにそれ?」という方も多いのではないでしょうか? シャコは水深が数十メートルのところに住んでるらしく、殻が固いのでお寿司なんかで殻が剥かれた状態でいただきますよね?シャクは有明海の干潟に住んでるので殻が柔らかくて、丸ごといけちゃうんです!ソフトシェルクラブみたいな感じですね~

 でも、慣れたカニと違って、ちょっと独特のクセがあります。クセをちょっと抑えるなら天ぷらなんかにして食べるといいですし、シャクらしさを堪能したければ「シャク味噌」なんてものもありますね。旬は初夏からなので、ギリ滑り込めてラッキーでした。

 ちなみに、私はシャク天もシャク味噌もいただきました!シャク天は家だと無限に食べちゃうので、お店で良かったのですが(笑)、思わずおかわりと言いそうになってしまう美味しさでした。シャク味噌は実は初体験。かなり独特な潮と肝の香りが強調されて、好き嫌いがわかれそうですが、個人的にはキレがあるお酒との相性がいいなと思いました。

シャク味噌だけ(左)。ニッケ煮(右)も美味しくいただきました!

 ほかにも、からしレンコンなどの郷土料理や、赤牛・馬肉料理、熊本ラーメン、太平燕にいきなり団子、(これだけピンポイントですが)蜂楽饅頭のコバルト(かき氷)など、熊本には美味しいものがたくさんあります。またいってみたいな~

この記事を書いた人

Nori

現在38歳、代表税理士です!飲食、アート、マンガ好き。
「COTEN RADIO」がマイブーム。コテンクルー!
太りやすいので週末は鬼コーチの息子に師事、週末歩数は13,000歩越(jog別)もしばしばです笑